応急処置 2

やけどや中毒などは、一瞬の油断で起こることが多く、飼い主も動転してしまいがちですが、冷静に応急処置をすることで命を落とさずにすむ場合も少なくありません。

 

・やけど
直接熱いものに触ってやけどをした時は、まず、水を掛けて冷やします。犬が嫌がるようなら汚れを落とす程度でもかまいません。
やけどの範囲が広い場合は、滅菌ガーゼで患部を覆ってください。氷と水を入れたビニール袋を患部に当てて、冷やしながら病院へ行きましょう。飼い主の判断で薬を塗ることはやめてください。
ガソリンなどの化学物質を浴びてやけどをした場合は、石鹸や動物用シャンプーと水とで化学物質を洗い流します。患部は真っ赤になり激しい痛みを伴っているはずですので、犬が痛がるようなら、無理にこの処置を行うことはやめます。

 

・中毒
中毒を起こしたものがわかっている時は、すぐに病院へ電話をします。その場ですぐに応急処置について獣医から指示がある場合がありますので、指示に従って処置をしてから病院へ運びます病院へは、毒物を容器ごと持参します。

 

・日射病、熱射病
犬は汗をかきませんので、暑さには弱い動物です。炎天下や車の中への長時間の放置、暑い時期の日中の散歩などで、日射病や熱射病といった病気になります。風のないような状態では特に危険です。
熱射病は、処置が遅れると脳に障害を起こして、最終的には死亡してしまうという怖い病気です。応急処置としては、一刻も早く涼しい場所に移動して身体を冷やすということです。水を入れた浴槽に頭を出して浸したり、ホースで直接犬の身体に水をかけたりして冷やします。その後、頭を冷やしながら病院へ運びます。