吐く 2

犬はいろいろな理由で食べたものを吐き出すことをします。あまり心配のないものから重篤な病気が原因のものまでさまざまですが、異常のサインであることには変わりありませんので、見逃さないようにしましょう。

 

嘔吐から疑われる病気の主なものをまとめてみました。

 

・胃炎、腸炎
胃や腸が炎症を起こす病気です。

 

・胃拡張、胃捻転
胃拡張は、胃の中で食べたものが異常発酵しておこります。
ドライフードを一度に多量に食べた後で水をがぶ飲みしたりすると起こりやすくなります。
多くは自然に治りますが、胃捻転になってしまう場合もありますので注意して下さい。
胃捻転は胃が捻れてしまう急性の病気で、手術が必要になります。
どちらも呼吸の異常がみられます。

 

・腸閉塞
異物などを飲み込んでしまったとき、小腸を通過することが出来ずに詰まってしまう病気です。

 

・感染症
コロナウイルスやパルボウイルスといったウイルスに感染して腸炎などを引き起こしている場合があります。

 

・回虫症
寄生虫の一つである回虫が原因で起こります。

 

そのほか、胃潰瘍、子宮蓄膿症、肝炎、腎不全などの疑いも考えられます。

 

吐いた直後は、吐物を鼻や気管に詰まらせてしまい、呼吸困難に陥ってしまうことがあります。そうならないためにも、最初に気道を確保しましょう。

 

犬が横向きや仰向けになっていたら、身体を起こして、伏せの姿勢にします。呼吸が荒くなっているときは、吐物が詰まっている可能性があります。犬の後ろ足を持ち上げ頭を下にし、上下にゆっくりと揺すり吐物を吐き出させてください。大型犬で持ち上げられない時は、犬の喉元に指を入れて、飼い主が吐物を吐き出させて下さい。